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第6回断熱工事雑学講座

皆さんこんにちは!
上甲断熱工業、更新担当の中西です。

第4シリーズ:断熱工事がもたらす省エネ効果
第6回テーマ:「断熱工事の施工品質管理 ~失敗しないためのチェックポイント」

断熱性能を最大限に引き出すには、材料選びだけでなく「正しい施工」が欠かせません。今回は、断熱工事の現場で押さえておくべき品質管理のポイントを、工程ごとに詳しくご紹介します。安心・確実な工事を実現するために、ぜひご参考ください♪


1. 着工前の現場準備と確認

① 下地調査

  • チェック項目:既存の下地材の種類・状態、湿気・結露の有無、配管・配線の位置

  • 失敗事例:下地の腐食や湿気を見落とし、断熱材が剥がれるトラブル

② 図面・仕様書の照合

  • チェック項目:断熱材の厚み・種類、施工範囲、気密シートの納まり

  • ポイント:図面通りに材料が搬入されているか、事前に現物サンプルで確認


2. 断熱材施工中の品質チェック

工程 チェックポイント 合格基準
材料搬入 型番・ロット、傷や汚れの有無 指定ロットで、破損・汚染なし
断熱材の切断・充填 隙間なく密着しているか、厚みは均一か 壁面・天井面ともに設計厚み±5mm以内
気密シート貼付 シートの重ね幅(オーバーラップ)は十分か 重ね幅50mm以上、シーリング材で目張り完了
継ぎ目のシール処理 テープやコーキングの充填量と密着度 シール部に浮き・剥がれなし

3. 完了検査のポイント

① 目視・触診検査

  • チェック項目:断熱材の浮き・たるみ、気密シートのシワや隙間

  • 方法:壁面を手で軽く押して反発を確認。シートの接合部を目視で再チェック。

② 赤外線サーモグラフィ検査

  • 目的:施工後の断熱欠損箇所(熱橋)や気密不良箇所を可視化

  • 合格基準:外気・室温差を利用し、熱画像にムラがないこと

③ 気密測定(オプション)

  • 方法: blower‑doorテストで家全体の気密性能を測定

  • 目標値:C値(相当隙間面積)1.0cm²/m²以下が望ましい


4. アフターケアと保証

① 定期点検

  • 頻度:竣工後1年、3年、5年目に簡易点検を実施

  • 内容:断熱材の劣化、結露・カビの有無、シール部の状態

② 保証制度

  • 保証範囲:断熱材の剥離、気密シートの破損など、施工不良による不具合

  • 期間:最長10年保証(使用材料・仕様により異なる)


まとめ—品質管理で「長持ち&高性能」を実現

  1. 着工前に下地調査と図面照合で不安要素を排除

  2. 施工中は隙間なく・均一に・確実に材料を充填・シール

  3. 完了検査で赤外線や気密測定を活用し、断熱ムラを可視化

  4. アフターケア保証で、長期にわたり安心を提供

上甲断熱工業では、厳格な品質管理体制のもと、高性能な断熱工事をお届けします。施工からアフターサービスまで、一貫したサポートで快適・省エネな住まいを実現しましょう!


次回は第7回として、**「ZEH・パッシブハウスの断熱設計ポイント」**をお届けします。さらに進んだ省エネ住宅の設計ノウハウを解説しますので、どうぞお楽しみに!

詳しくはこちら!

 

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