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日別アーカイブ: 2025年6月23日

第10回断熱工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

上甲断熱工業、更新担当の中西です。

 

 

 

断熱工事の未来〜カーボンニュートラル時代の主役へ〜

前回の記事では、断熱工事と環境のつながりについてお話しました。

今回は、これからの断熱工事がどのように進化していくのか――技術革新・社会的使命・職人の未来など、多角的な視点から“断熱の未来像”を描いていきます。


■ カーボンニュートラル時代における断熱の役割

 

日本は2050年までにカーボンニュートラル(脱炭素社会)を実現することを目標としています。そのなかで、住宅や建物のエネルギー消費量を削減する断熱技術は最前線にある政策課題です。

キーワードは「省エネ等級」「ZEH」「LCCO₂」

  • 国土交通省の省エネ基準適合義務化

  • 再生可能エネルギーとの組み合わせによるゼロエネルギー住宅(ZEH)

  • ライフサイクルCO₂削減(LCCO₂)への対応

これらの制度を実現する上で、断熱工事の精度・品質が成否を分ける時代になってきています。


■ 技術革新が変える断熱工事

 

① スマート断熱材の登場

  • 真空断熱材(VIP):従来の5分の1の厚さで同等性能

  • エアロゲル断熱材:宇宙技術由来の超軽量素材

  • 相変化材料(PCM):昼は熱を蓄え、夜に放出する“温度コントロール型”断熱

これらは高価格ではあるものの、高断熱・薄型化・建築自由度の向上をもたらし、今後ますます普及が期待されています。

② デジタル施工技術との連携

  • ドローン・3Dスキャナーによる建物の熱損失シミュレーション

  • BIM(建築情報モデリング)連携による断熱材配置最適化

  • スマートグラスによるAR断熱施工支援

現場とデータが直結する時代、職人の感覚+デジタルの精度が融合することで、断熱施工のミスゼロ化・最適化が実現しようとしています。


■ 人材育成と働き方の未来

 

● 断熱職人=環境技術者へ進化

これからの断熱工事の担い手には、以下のような資質が求められます。

  • 環境知識(省エネ・断熱材特性・法制度)

  • 技能実習+ICT操作能力

  • エコ施工への高い意識

国や自治体でも「断熱マイスター」「ZEH技術者」などの専門職化・資格化が進んでおり、職人の社会的地位も今後上昇していくと見られています。


■ 断熱の役割は「建築」から「社会」へ

 

かつては「快適にするための内装」だった断熱は、今では脱炭素、健康、防災、経済性といった社会課題にも関与する、総合的な技術分野へと進化しています。

  • 災害時の温度保持による避難所の機能維持

  • 断熱改修による高齢者のヒートショック防止

  • 低所得者層への住宅支援政策(断熱バウチャー)

など、断熱はインフラであり、福祉であり、環境政策でもあるのです。


■ まとめ:断熱工事は“未来を温める”仕事へ

 

断熱工事の未来は、まさに“希望の断熱”と呼べる方向に進んでいます。

  • テクノロジーと融合する高性能断熱

  • 地球環境を救うエコ性能の担い手

  • 若い世代が活躍できる魅力ある仕事へ

見えないところで、未来の暮らしを守り続ける――それが、これからの断熱工事です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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